淡路島「自凝雫塩」製塩所見学レポ【塩マニア】

塩マニア

淡路島 自凝雫塩(おのころしずくしお)

淡路島の西側、播磨灘にある五色浜のきれいな海水からできた海の結晶。〈塩マニア〉講座で大人気の自凝雫塩。お塩の名前は「おのころしずくしお」。おのころとは、古事記の冒頭を飾る国生み神話において、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が降り立ち、国生みの地とされ「おのころ島」と呼ばれる淡路島。その海の恵みを一滴。


塩辛さだけではなく、ほのかな甘みとうま味のある淡路島産の塩。
どんなお料理にも調和して、お料理の美味しさを引き立て、お料理がおいしくなります。
お塩の結晶がキラキラ輝いて、それはそれは美しいの。


自凝雫塩。

体質も、好みも違う生徒さんの誰もが「おいしい」と喜ばれるお塩。使うたびに体が喜び、心がワクワクします。

自凝雫塩 製塩所見学

いつかいつか「自凝雫塩」の塩作りの思いをお聴きしたいと思っていた夢が叶ってこのほど、自凝雫塩の製塩所を見学させていただきました。

雨降りが続く中、この日だけは気持ちのよいお天気。青空の下、野外の塩作りの工程も見せていただきました。

自凝雫塩 代表の思い

自凝雫塩の末澤輝之代表と初対面、感激でした。塩作りにかける熱い思い、塩作りの工程を温かい笑顔で話してくださりました。

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私たちの体には海があります。
原初の海(古代の海水)を再現した
「細胞外液」「羊水」の
塩分濃度で
細胞にいきわたる塩作りを
心がけています。

大切にしているのは、陰陽のバランス。
個性のある塩ではありませんが、
ただただありがとうの気持ちで作っています。

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原初の海のミネラルのバランスを大切にされているとのこと。体にすっと馴染む理由がわかりました。体に合うミネラルバランスは、
ものすごいエネルギーを発揮する力を秘めています。

末澤さんは、マクロビオティックを学ばれていたとのことで話が弾みました。

お人柄のよさ、塩作りにかける思いに触れて、自凝雫塩のますますファンに。

末澤さんに教えていただいた塩作りのこと、ご紹介します。

製塩の工程

1海水の濃縮

自凝雫塩は、淡路島の五色浜の美しい海水を汲み上げ手間暇かけて作られています。海水の塩分濃度を6~20%ほどに高めます。
天日や風にさらして、水分を蒸発させます。

2流下式塩田

海水を濃縮するための昔ながらの天日で行う濃縮方法。

立体的にタワーを組んで、高いところから海水をかけ流して、濃縮します。 

実際に動かしてくださりました。タワーから落ちてきた海水を集めるために、ゆるく傾斜のつけられた「流下盤」と呼ばれる
板と合わせて、流下式塩田と呼ばれます。

3平釜(鉄釜での炊き上げ)

大きな平釜に濃縮した海水を仕込みます。薪で火起こしして、かん水を温めて、煮詰めていくと、結晶が見えてきます。ちょうどいい塩梅のミネラル分のお塩になるよう釜の温度を微妙に調整しながら炊いていくそうです。自凝雫塩さんでは、天日の力も活用した後、じっくりと40時間ほど薪を燃して、煮上げて結晶化されます。昔ながらの薪で時間をかけて炊き上げること、ステンレスではなく、特注の鉄釜を使うこだわりがあります。かん水の濃度をより高めて結晶化させます。海水を煮詰めすぎないのもこだわりの一つ。

4杉樽での寝かせ

杉樽で寝かせて、にがりをほどよく切り上げ、まろやかな味わいの塩に仕上げます。

5完成

全工程にかかる時間は約1ケ月。

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自凝雫塩ができるまでの7つのこだわり

1. 薪を使い、時間をかけて炊く。
2. “60時間”かけてじっくり結晶化。
3. ステンレスでなく、特注の鉄釜を使用。
4. 海の成分を凝縮し、素材の味を引き出す。
5. 手間暇を惜しまず自然環境の元で製造”。
6. 海水を煮詰めすぎず、後味やさしく。
7. 杉樽で寝かし、まろやかな味わいに。

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製塩所見学させていただいて、手間暇かけて作られたお塩の有難さを改めて感じました。

㈱脱サラファクトリー

兵庫県洲本市五色町広石中1414番地82
電話:0799-30-5440
自凝雫塩(おのころしずくしお) – 五色の浜雫


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