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マクロビオティックのはじまり


「マクロビオティック」というと、欧米が発祥と思われがちですが、実は「マクロビオティック」は、日本人が提唱して、根付かせた食事と暮らしの知恵。

日本の桜沢如一氏(さくらざわゆきかず1893~1966)が、日本から古く伝わる食養生、石塚左玄の「食物養生法」の考え方に、さらに東洋思想のベースとなる「易」の原理を加えて「無双原理」を完成させ、食養生を基本とした「マクロビオティック」を提唱しました。

1950年以降久司道夫氏によって、マクロビオティックが体系化され、欧米を中心に広まり、肉食中心の食生活で損なわれた健康をマクロビオティックの食事法で取り戻し、欧米では高い評価を受けています。アメリカでは、マドンナやトム・クルーズなど著名人をはじめ約300万人が実践しているといわれ、マクロビオティックのメニューを提供するレストランも増えています。

日本では外国化が逆輸入される形で広まり、「マクロ」「マクロビ」といった略称で親しまれています。

玄米をはじめとした穀物を中心に、旬の野菜や海藻の味噌汁、旬の野菜のおかず、漬物を添えていただきます。
私たち日本人は、長い間、このような伝統的な食事で健康に暮らしてきました。それが戦後、肉類をはじめとした動物性食品が多くなり、主食より副食を多く食べるようになり、生活習慣病などの病気が急増しました。健康への第一歩は、おかずよりも主食となる米をしっかり食べること。

 

マクロビオティックの基本


■身土不二 (しんどふじ)
日本の伝統食の基本で、「身体(身)と環境(土)は切り離せない(不二)」ということ。具体的には「その土地で採れた旬のものを食べる」こと。四季のある日本では、季節ごとの旬の食べ物を採ることで、体のバランスが取れるという考え方。

■一物全体 (いちぶつぜんたい)
ひとつのものを丸ごと食べるという意味です。食材そのものは、丸ごとでバランスが取れており、穀物なら精白していない玄米、野菜などすべてを摂ることで体のバランスが取れるという考え方です。

■陰陽調和 (いんようちょうわ)
マクロビオティックでは、すべてのものに「陰」と「陽」がある、という考え方があります。「陽(性)」とは、収縮していく求心的なエネルギー、「陰(性)」とは、拡張していく遠心的なエネルギーを指します。マクロビオティックでは、健康を維持するためには、「陰陽のバランス」が大切と考え、「陰」と「陽」のバランスがとれた状態(中庸)でいることが望ましいと考えます。

 

食べ物の陰陽


健康になるためには、中庸に近い食べ物を中心として、陰陽のバランスを大切に食べます。

 

 

マクロビオティック=Macrobiotique
(三省堂「デイリー 新語辞典」参照)
陰陽の原理を取り入れた自然食中心の食生活に基づく長寿法の一種。自然との調和を食の観点から捉え、陰陽に基づくバランスを重視し、その土地の旬の穀物や野菜を主食材とする食事法の実践により心身の健康の獲得をめざす。マクロビティクス。〔「大いなる生命」という意味のギリシャ語を語源とする言葉。古くから提唱されてきた長寿法で、肉食を中心とした食生活の見直しにより、1970年代に欧米で広がった。現在の内容の基礎は日本人の桜沢如一(さくらざわゆきかず)が築いた〕

 

 

 

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